遠山玉希の占い日記

カラン、コ〜ロン、カラン、コ〜ロン、

少し遠くからも聞こえてくるこの音、

昔聴いたことのあるあの懐かしい音色である。

我が家に帰ってくる長男の足音である。

長男の大学生活が始まってもう１０日あまり経つ。

少しずつ慣れてきたせいか、自分スタイルが確立しつつある。

先日も高岡駅の駅員さんから声をかけられたらしい！

「高そうな番傘ですね！」

と珍しそうに、またちょっと風変わりな感触を

感じたのでしょう！

そのように言われたとのことである。

長男は満足そうに言った。

この番傘は、かって高山に行ったときに、

おみやげに買った決して高くない安い傘である。

でもこの頃見かけない珍しい下駄と番傘という出で立ちが、

何処かフイットして、高級感をかもし出したのかも知れない。

自分の個性を何処かで、主張したい！

番傘と下駄という組みあわせのこの通学は、

自分の考えや、コンセプトを形に表したいのであろう！

彼の青春の象徴なのかも知れない！

カラン、コ〜ロンの音は今の彼の

最大の自己表現のような気がする。

それは高校時代からの心からの解放感を

肌で感じたいのであろう！

と私は思った。

そしてカラン、コ〜ロンの音を聴く度に、

日本文化の良さを、良い意味で世界に発信できる

そんな芸術家の卵であることを願うのでした。