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格言日記67

日記風の格言

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09年8月3日
赤ちゃんの名前・改名・相性占い・姓名判断は名前鑑定の「天使の占い」。 遠山快空の
日頃の思うままを格言に託して、風のようにひょうひょうと、ちょっと為になる格言日記になれば・・・。

格言-美人を独占したものは、共有をいとうあまりに、かえって殺してしまうものです。
---ゲーテ(ドイツの作家)---

人の愛情というものにはどうしてもついてまわるサガみたいなものがあ
る。それは独占欲だ。愛情と独占欲というのは表裏一体で、愛すれば愛
するほど、独り占めにしたいという欲求はとどまることを知らなくなる。
そこをどうコントロールするかということが難しいことになり、悩み多
き青春ということもいえる。また紳士でもそのような心情の発露をどう
押さえて平常であり続けるかということも難しい課題になる。

愛情という問題を肯定的にとらえるかそれとも否定的にとらえるかとい
うことで、その結果は大きく違ってくる。肯定的にとらえれば、全ての
愛の行為は許され、愛情の大きさは賛美の対象になる。しかし、否定的
にとらえれば、愛情は執着と所有欲の塊であり、全ての不幸の始まりの
ようにもなる。許されざる者こそ愛情ということになりかねない。そん
な極端な効果を持つ愛情というのを人間は生み出してしまい、そのこと
によって喜びも悲しみもうれしさも苦しみも感動も恐怖も生まれること
になった。

愛の対象となる美の神「アフロディーテ」はどうやって誕生したのだろ
うか?ギリシャ神話によれば、クロノスによって切り落とされたウーラ
ノスの男性器にまとわりついた泡から生まれとある。ここでも愛と美の
独占が見て取れる。ウーラノスは天空の神という意味であり、その息子
にクロノスがいる。このクロノスは父であるウーラノスの性器を切り取
り追放するという親子相克の因縁を背負っている。ここからゼウスがク
ロノスを倒すことになるのだが、どちらにしても、男性器にまつわると
ころから生まれたというのは、アフロディーテは、生殖と豊穣、春の女
神でもあったということになる。こういういきさつだから戦いの神とし
ての側面も持つ。これは、生殖と豊穣が独占と所有という側面を持って
いることを意味する。

仏教では愛欲を最も大きな執着の原因と見る。そしてこの執着からの解
放こそ救いと考えている。それが解脱いうことになる。そして愛の代替
として慈悲を持ってきた。最終的な解脱は仏陀になることである。究極
には即身成仏ということであり、仏国土の完成ということになってくる。
キリスト教は愛を説く。神の愛だ。愛の肯定をすることで、神の愛と人
間の愛を融合させ、愛の完成を試みようとしたといっていい。いずれに
しても宗教の持っている本質が愛を取り上げていることを見れば、愛は
人間にとって最も大切で忌まわしい存在という矛盾したものであるとい
うことになる。このことは、愛の運用は人間自身の手にゆだねられたと
いうように考えてよい。神や仏が目に見えない存在であるということは、
絶対的な愛を自由に共有することができ、この愛の矛盾を解決している
ことになる。愛は独占してしまえば死んでしまうのだ。見えない愛を共
有しているからこそ、愛をそれぞれが独占できるということにもなる。

命名一言居士:
命名というのは親であれば、誰でも悩むのが当然だ。それは、その名前
を男の子であれば一生使うという前提があるからだ。女の子であれば、
少なくとも嫁に行くまでは使う名前ということになる。ましてずーと付
き合う名前が自分の生き方に影響があるとすれば、責任を感じてしまう
というのも当たり前だ。それが不思議で、親子関係が悪かった人は、実
は親子関係が悪くなるような名前を付けてしまうのだ。いろいろと考え
られるはずなのに、そんな名前しか浮かんでこないというのだ。だから
命名というのは霊的なものといえる。


天使の占い・遠山球希

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