ひとえに上杉家の先祖の徳ということにつながります。また、それは初代の上杉謙信公の大きな徳があったからなのだと思います。
滅びるようで滅びないで、私たちに生きることのおもしろさや、試練を乗り越える教訓をたくさん残してくれています。
このことを考えると、上杉謙信公が戦国時代に「義」の戦いをしてきたことがとても大きな力となって天を味方につけていると思います。
上杉家は不思議です。滅びるような問題が起こってくるとどこともなく人物が現れて滅びの境地から救ってくれるのです。
家督の問題でお家取りつぶしの憂き目にあったときは、保科正之公が助けてくれました。財政破綻した状況ではどうにもならないところを九州の名家である秋月家から養子をもらうということで、鷹山公が誕生しました。それも僅かなタイミングの差で決まったのです。
「このような財政逼迫の情況の中、宝暦9年に日向国高鍋藩藩主秋月種美の次男松三郎を養子とする内約を結び、宝暦10年には実子が生まれたのにかかわらず養嗣子として迎えた。これが上杉治憲(鷹山)である。」
★これは、天が感動する生き方をした人がどのくらい先祖にいるかということで子孫の運命が計られていることを意味していると思います。 |