今更ロマチックな恋の駆け引きなど退屈でしょうがないということになります。
反対に女性の方は、一度深い仲になると愛している男性との夢を更に広げます。そして、愛しているなら更にその愛の証拠が欲しいというようになります。いつもロマンスがあって、そこに愛の証拠を見つけたいのが女性なのです。
これは子育てを長い期間にわたってしなければならない女性がパートナーとの関係をしっかりと築きたいという願望が恋のプロセスとなって現れたものなのです。
男も女もそういう性の違いをちゃんとわかってつきあえるということが、人間としての大人のつきあいになります。少なくとも人間は生物ではありますが、動物以上の存在なのですから、「性行為をしたら終わり」というように動物と同じレベルであって欲しくないものです。
◆◆結婚前の価値観と結婚後の価値観
男性が見る女性の理想像は性的な魅力ある女性になります。それは、子孫をたくさん増やせそうだという本能的なものだからです。女性が見る男性の理想像はムードやロマンティックな男性像を描きます。それは、いつも自分のよきパートナーでいて欲しいからという本能なのです。
一昔前までは、男性は女性にアピールするときに、他の男性よりも自分が如何に優れているかを証明することがアピールになりました。しかし、今は違います。文化が成熟してきますと、女性の感性が成長してきました。自分のパートナーとしてふさわしいかどうかということが基準になるのです。
しかし、いざ結婚してみるとお互いが夢見た世界の持続性はせいぜい2年か3年ということになります。現実の生活と、結婚時のそれぞれが描いていた夢とはかけ離れていることに気づかされます。それは、継続性がないからです。
ある調査では、独身女性の理想の結婚相手とは「親友以上に心の許せる男性」ということでした。既に子供を持っている女性に理想の結婚相手を聞いてみると「働きがいい男性で、子供と一緒にいる時間が持てる男性」ということになったそうです。これは、結婚前と結婚後では女性の方が、結婚生活に対する価値観・男性観が変わることを意味しています。
それは現実が如何に重いものであるかを物語っています。しかし時には昔の夢を見たくなるときもあるのです。だから時に夫はロマンティックに妻を昔のように誘ってみませんか?女性も時に自分のセックスアピールを夫に向けてみるのもいいではないですか?そういう適度な刺激が定期的にあった方が夫婦がいつまでも円満になるポイントではないかと思います。