○タイプ…環境の影響を受けながら情熱的な目的指向型の柔道のタイプ
泉選手の場合は、情熱的な目的指向型ですが、一途な目的指向だけではいけないということです。環境依存型の運勢ですから、環境的な何かの刺激が大切ということになります。
アテネの時(90kg級で銀メダル)はどうだったかというと、次の記事が参考になります。
………アテネ五輪柔道男子90kg級で銀メダルを獲得した泉浩選手。日本柔道界にとって、最もメダル獲得が難しいとされていたこの階級。大会前の予想では、なんとメダル獲得率20%という予想をされていました。泉選手はこの予想でプライドに火がついたそうです。「合宿中に野村(忠宏)先輩とコンビニに行ったんですよね。雑誌のコーナーにオリンピック前だから、(五輪)特集みたいな本がイッパイ出てるじゃないですか。それを見たら、野村先輩が1人でブツブツ言ってるんですよ。『なんでや・・・』って。(野村選手のメダル獲得率は)80%だったんです。なんで野村先輩がキレてたかというと、谷亮子さんが90%だったんですよ。自分はそこでフォローに入ったんです。『自分なんて20%ですよ』と言ったら、そしたら野村先輩は『しゃあない』って。しかも(泉選手の記事は)小さいもんですよ。雑誌の片隅で。それ見てから、次の練習からガンガン行きましたよ」この低い獲得予想率が銀メダル獲得という快挙達成の原動力になったのです。
環境の刺激を目的に変えることが、泉選手には必要であったと思います。
●鈴木桂治選手の場合は、
<鈴木桂治選手の運命式……100s級以下……>
25 17 27
21 35 14
31 18 22
○タイプ…目的思考型で作戦型のタイプ。もう一つ人の愛情をバネにするタイプ
鈴木桂治選手の場合は、目的指向型で作戦型でもあります。ですから、鈴木選手が言うように「状態は完ぺきだった。研究もしてきた。後悔はない」ということなら、もっと勝ち進んでもいいようなものなのですが、何が問題だったのでしょうか?技量ですか?そうではないと思います。
そこには、もう一つのキーワードがあります。それは、「もう一つ人の愛情をバネにするタイプ」ということです。