それに、もしこの苦労から逃げてしまえば、今度は落伍者として自分が生きる道を見失ってしまうことになる。
また、一生懸命先を変えたとしてもまた同じような苦労を背負い込んでしまうから、どっちらにしても本人には十字架のようなものなのである。
だから、生きながらにして磔の刑にあったようなものなのである。進むも退くも地獄ということになる。
◆主体性のない社会的性格
どうやって乗り越えて、初心を貫徹できたのだろうか?
その秘密は、鈴木史朗さんの社会的な性格にある。
なんとクラゲのように柔軟性はあるものの主体性はというと、この運命式からは全く感じられないということになる。
いわれれば、「ごもっとも」「はい、そうです」
ということになって、どんな状況にも対応できるということになる。だから、上司は使いやすい奴ということになり、人がやらないような嫌な仕事は皆押しつけることになるのだ。
ところがこれに従容として従い20年以上も不本意な仕事に従事してきたことになる。
どうしてそんなことが可能になったのだろうか?
その秘密は、ながーい戦略性を立てることができたことと、基本的に楽天家でもあるというところだ。そこがこの試練を乗り越えることができるようになった秘訣でもある。もしどこかでこの境遇を打破するためにつまらない行動を起こしていたなら、アナウンサー鈴木史朗はいなかったかも知れないということだ。
柔軟性があって、主体性を示さず、人に抵抗感を与えず、時を待つことのできる先見性を持っていないとできないことだ。
◆鈴木史朗の流運と各人性
ここで、鈴木史朗の流運から来る人生を見てみようと思う。
<鈴木史朗さんの流運>
14 14 12 16 14 14 12 16
11 6 13 13 11 15 13 13
|