★運命式:
37 29 39
26 47 21
36 18 29
★運命式からみた藤堂高虎
藤堂高虎の運命式をみると、主君をいろいろと変えたというのは浮気性のような印象を受けるがそうではない。高虎にはこうあらねばならないと思っている信念や価値観があった。だからこそその価値観による信念のもとに行動をしたのである。その結果が、何もなく小さな土豪から出発した藤堂高虎が出世をするようになったのである。
その高虎の運命式は知恵の運勢をしている。情報や知識知恵を用いて、それを自分の信念のもとに運用するというのが高虎流である。戦や政治にしても知恵を用いて戦いをしている。但しそこには賢さだけではなくて、知恵に頼るのではなく時には信念による捨て身の戦法もあった。
「武士たるもの七度主君を変えねば武士とは言えぬ」というような彼の発言は、まさに自分の信念の表れである。
また、秀吉の死後、豊臣氏恩顧の大名でありながら徳川家康に対し、「自分を家臣と思って使ってください」といち早く且つ露骨に接近したのは、「己の立場を明確にできない者こそ、いざというときに一番頼りにならない」という自らの政治哲学に基づいているからである。
こういう武将であったから、外様にも譜代にも妬まれたのであるが、家康からは、「国に大事があるときは、高虎を一番手とせよ」と信頼された。
要するに高虎は苦労の中から、情報とそれを判断するだけの知恵と、技術を研究しその知恵を活かすことのできる政治軍事哲学を持ったことが成功の鍵であったということである。
彼の基本姿勢は「常に死を覚悟していれば、心は動じない」ということに尽きる。