そしてその後の秀吉が何をしたのかということである。何故ならば、どんなことでもゼロから創造というよりは、何かを相続しながら発展していくという方が早いからである。
わかりやすくいえば、創業社長がいる。その創業社長が引退した。
@のケース
そこで、次の社長がたったが、2代目社長は先代を否定し全部ゼロから作り上げようとしたのであるが、それは徒労が多く失敗した。
Aのケース
2代目社長は、自分ひとりで全部やるのはしんどいので、先代社長の残した有形無形の遺産を上手く利用しながら、自分がやりたいことを実現しようとした。これは結果的に成功した。
★こうして、下克上という実力社会が、体面は秩序を装いながらも、実体は実力さえあれば可能性は広がることを秀吉は見せてくれたということである。
それが多くの武士や人々の気分であった。
そこで、
秀吉はAのケースを行ったといえる。その時の、有形無形の遺産とは何かということである。
★それは「信長の野望」である。
もう一度まとめたものを見てみよう!
@天下布武 A貴族ではなく武家政権を中心とした平安楽土
実現の戦略は何だろうか?
@他の武士勢力には、武力による服従と市場経済による復興
A海外侵略による領土拡大
B宗教勢力には、信仰の自由の保障、但し服従しない勢力には弾圧
C朝廷の権威の消失
D自らが権威の中心となり、生きながらにして神になること