★★日本史・あの人達の飯は★★
◆大石内蔵助
★忠臣蔵・大石内蔵助のエネルギーの元は?
忠臣蔵といえば12月の定番番組であったのは一昔前のことであるが、それでも大石内蔵助といえば年配の人であれば誰でも知っているはずだ。
その大石内蔵助が「牛肉を食べていた」というのは、知らない人が多いと思う。これも、時のイヌ公方徳川綱吉に対する当てつけという政治的意図があったのか?はさておき、京都の山科に隠棲していたときに堀部弥兵衛と一緒に牛肉を食らっていたという記録がある。
それに、この牛肉の味噌漬けを弥兵衛に贈り、「養生にはいいよ、若牛で肉質は柔らかいから」と書いている。討ち入りの時この堀部弥兵衛は76才であったというから、そのパワーは牛肉にあったのかも知れない。
当時の牛肉は実はご禁制品であったが、実際は見て見ぬふりをされていたらしい。というのも、養生のための薬のように扱われていたらしいのだ。徳川御三家に井伊彦根藩から味噌漬けの牛肉が献上されている。
牛肉には、20種類のタンパク質と8種類のアミノ酸を含んでいて、頭脳の働きを高めるビタミンB1、タンパク質の代謝を高めるビタミンB2、鉄分も豊富に含まれているから、「薬膳」としては最適であったのだろう!
◆空海
★空海は「せんべい」の教祖でもあった
せんべいを中国から伝えたのは、真言宗の開祖「空海」であった。空海が804年に当時の唐へ留学したときに、時の皇帝順宗に接待されて、中華料理を馳走になったのだが、その中に「せんべい」があった。当時せんべいはおめでたいときの特別なお菓子であったのだが、空海はこのせんべいにえらく感動したという。