●赤ちゃんの名前・役所への届け出・お祝い事
お子様が誕生するというのは、ご家庭にとっては大変な慶事ですが、最近はいろいろなことを教えてくれる人が少なくなりました。
昔は大家族制度の名残があって、町や村の人々がいろいろなことを教えてくれて、とっても為になることがあったものです。
最近は子育て等に自分で解決しなければならないことが多くなりました。
そこで当たり前のようですがちょっとしたことを書き留めてみました。
■赤ちゃんが生まれたときの役所への届けでについて!
【出生届に必要なもの】
*出生届証明書
お医者さん、助産婦さんが作成します。
書類は役所でもらえます。
用意するものは、印鑑、母子手帳、健康保険証
*提出期限
赤ちゃんが生まれた日から起算して14日以内です。
慌てることがないように、早めに提出しましょう。
期間を過ぎると、裁判所に提出するという面倒なことになります。
*提出する人
お父さん、お母さん、同居している家族の人、お医者さん又は助産婦さん(出産に立ち会った人)
*提出する場所
お父さん・お母さんの本籍地、届け出る人の住所地、生まれた場所のどこからでも提出できます。
*赤ちゃんの名前
名前に使うことのできる文字は、常用漢字、人名用漢字、ひらがな、カタカナを使うことができます。
名前の読み方は自由に決めることができます。
■赤ちゃんのお祝い事
<赤ちゃん満1歳の誕生日のお祝い>
満1才の赤ちゃんの誕生日のお祝いは、各地域によって様々ですから、その地域の事情に詳しい方に聞くのがいいと思います。
昔は、数え年といってお正月が来ると一つ年をとるという考え方がありましたが、
これは胎内の十月十日のことを考えての数え方ではないかと私は思っています。
(胎内の生まで考えるなんて、昔の人は愛情がありますね)
どちらにしても赤ちゃんの健やかな成長を願ってのお祝いですから、形にとらわれず真心を込めてお祝いしましょう!<満1歳の誕生日のお祝い>
■赤ちゃんのお祝い事
<七五三の行事>
由来は?:
子供が無事に元気で成長できたことを祝い、さらなる無事の成長を祈念して神社仏閣にお祈りする行事です。
一般的には11月15日に行われることが多いです。男の子は、3才と5才、女の子は3才と7才にお祝いをします。
最近ではあまりこだわらなくてお祝いをする人が増えています。
どうして11月15日かというと、江戸時代に三代将軍家光が五代将軍綱吉になる徳松が病弱だったために、
無事成長を祈って袴着の儀式を11月15日に執り行ったのを庶民が倣ってお祝いをするようになったといわれています。
袴着というのは、男子が袴をはく・・正装をすることによって社会の一員となることを意味します。
あと髪置という儀式があります。
男の子も女の子も三才になると、やっと髪を伸ばせるようになるので、節目として白髪になるまで長生きする願いを込めて綿帽子を子供の頭の上に載せるのです。
帯解という儀式は、七才になった女の子が着物の着け帯をはずして、正式な帯を締めるようになる行事です。
これによって女の子は一人の女性として認められるようになるということらしいです。
こういうように七五三は、子供の成長の節目節目をしっかりと押さえることによって、
立派な大人へと成長していくためのとても重要な儀式なのです。
由来がちょっとわかると、七五三もありがたいものに思えてくるでしょう?
■赤ちゃんのお祝い事
<端午の節句(五月五日こどもの日)>
由来?:
中国から伝わった行事の一つで、
この日は菖蒲(ショウブ)や蓬(ヨモギ)を摘み、家や門に飾る風習があった。(2400年以上も前から既にあった)
日本では、推古天皇の十九年(611年)五月五日に「薬猟りす」という記録があることから、既にこの辺からあったものと思います。
その他女性が、五月には田植えをすることから、菖蒲と蓬で屋根を葺いた小屋を造って女性たちが身を清めたといわれています。
また、「菖蒲(しょうぶ)」が「尚武(しょうぶ)」に通じるとして、武家では武運を祈るようになり、子孫繁栄を願って、男の子の節句へと変わっていったものと思われます。
こどもの日で忘れられないのは「鯉のぼり」です。
これは菖蒲が尚武に通じることで武家社会が端午の節句の時に、家紋などを描いた幟を立てたところから始まります。
これが庶民に広まり、庶民は家紋を掲げることはできませんから「出世を象徴したー鯉の滝登り」にあやかって、鯉のぼりをあげて子供が出世することを願ったのでしょう!
すると、昔の人は皆今よりずーと教育パパとママだったのかも知れないですね!
■赤ちゃんのお祝い事
<桃の節句(ひな祭り)>
由来?:
陰暦三月三日は桃の節句(ひな祭り)として、女の子のお祝いの日でした。
現在の陽暦の三月三日は、まだ寒さが残りますが、陰暦ですともう四月が近いですから花もほころぶ季と思います。
中国の古代では三月三日に川で禊ぎを行い汚れを落とし、宴をはる習慣があったそうです。
それが日本の宮中に平安時代に取り入れられて始まったのが桃の節句というわけです。
日本では川での禊ぎの代わりに、人形をなでたりして汚れを人形にうつし、それを川へ流すというように変わっていきました。
その後、女の子のひな遊びと相まって、貴族の間では徐々に人形を飾るように習慣が変わっていきました。
ひな遊びと蛤の貝合わせのような遊びは、禊ぎの習慣が変化を遂げたものなのでしょう!
江戸期の元禄時代に現在のようなひな祭りが定着したようです。
桃の節句といわれるようになったのは、三月を代表する花が桃の花であったこと、
それに中国の故事には「桃の花のような女性」と詠われていますから女の子らしい桃の節句になったのでしょう。
ところで、御内裏様と御雛様は右左どっちに並べるのかということですが、昔は右大臣より左大臣が偉かったのですから、向かって右側に御内裏様、左に御雛様というわけです。(これは関西)
関東ではヨーロッパの習慣に合わせて、向かって左が御内裏様、右が御雛様と関西とは反対になっています。日本の伝統的には関西風と思います。
女の子はひな人形で遊ぶことで、女の子としてのあり方や、日常生活の作法、守らなければならないこと等様々なことを学んだと思われます。
そう考えると、ひな祭りは現代でも学ばなければならない養育の大切な材料ではないかと思います。
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