そこには大山泰弘さんの社会的な性格に原因がある。経営者にとって必要な資質とは何かというと、実は冷静な判断力と、現状の分析能力、戦略的な思考などいろいろとあるが、一番大切なことは何かというと「熱い想い」なのだ。
大山泰弘さんの運命式をみていくと、社会的な性格は戦略型の思考性と同時に目的型の強い情熱を持っていることが分かる。大山さんはとても熱い情熱的な人だったのである。これが経営の原動力となっている。
だからこそ、「人生粋に感ず!」ということになったのである。
◆目的と戦略が道を開いた
「能力に合わせて工程を考えた共生型の生産ラインは、誰が作業をしても同じ結果が出せるように工夫が施されている。機械を始動・停止させるタイミングを計るのには、砂時計が使われている。計量は、同じ色の原料を同じ色の容器に入れ、同じ色の重りと釣り合えば済むようにされている。製造ラインの知的障害者の比率は、9割を超える。
禅僧に、「人の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人に必要とされることです。愛されることを除くと、あとの3つは、社会で働くことによってこそ得られます」と教えられてから、働く場の拡大に開眼した。」
それでは、何故知的障害者がほとんどなのに高い生産性を維持することができるのか?品質のレベルの高さをどうやって保つのか?普通であればそんな疑問がすぐに出てくる。でも、それは彼らや彼女らの働く姿勢を見れば分かるようになる。大山会長の運命式からもう一度みてみよう!
大山会長には二つの異なる側面を持っている。それは目的性を中心として、情熱と冷静で細やかな戦略性という二側面である。
それに仕事運はビジネスをしっかりとした形に仕上げる運勢を持っていて、見える形に実現します。また、人気運は人とのつながりにおいて、人はパートナーであることを知っていますから、そういう関係を築こうとします。
こういうように観ていきますと、大山会長は人に目標を絞って自分を考えていることが分かります。その企業理念の理想が、障害者で運用する企業ということになっていったのです。
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