◆中埜又左エ門和英社長の社会的な性格
中埜又左エ門和英社長の社会的な性格は、自分のおかれた環境の中でそれを材料にしながら、自分の目的をしっかりと定めて行動していく性格をしています。それにそれだけではなくて、意外にもパートナー型の性格をしていますから、オーナー社長にありがちな独断や専行というようなことはないと思います。ちゃんと相談すべきところは相談しながらというパートナーシップを持っているということです。
ここがいいところなのだと思います。
◆仕事運や人気運をみてみましょう。
仕事運や人気運は、やっぱりオーナー型の社長にふさわしく命令型です。自分がトップに立ってリーダーシップを発揮することが自分のつとめだと考えています。その分自分に対しても孤独な世界を持たなければならないということになりますが、そこをカバーしているのが社会的な性格であるパートナーシップということになります。
中埜又左エ門和英社長の場合は、老舗の暖簾を守りながら、代々の又左エ門が担ってきた事業に対する伝統をしっかりと受け継いでいくという決意がありますから、そこが一番のポイントになります。だからこそ、与えられた環境から逃げることなくその環境を積極的に利用するという、そして常に変革を求めてやまない先祖伝来の伝統が生きてくるということがいえます。
先祖の応援を受けることのできる姿勢が、見えない世界といえる世界のバランスをしっかりと取ることのできる経営へとつながっているといえるでしょう!
◆これからのミツカン
運命式的にみれば襲名ということが、ミツカンの伝統の重さと同時にミツカンを相続するという重大な先祖との契約行為ということになります。そこが、単に企業を受け継ぐというコットは意味が違うのです。
一般の企業が、有能な者を抜擢して社長として企業の存続を図っていくのと違って、襲名は見えない遺産をも引き継いで、それを現実化していくという先祖と現代のコラボレーションということがいえるのです。