●愛情の効果!
"人は家庭の中で人間になる"といわれていますが、子供の人格的な心は、主に親の態度や家庭環境の中で、形成されていきます。
豊かな家族関係を築くために、また人間関係を円滑にするために、ともに学んでいきたいと思います。
(人間関係学より)
●愛情の効果!
あなたは本当の愛を感じたことがありますか?・・・陽陰姓名術協会
◆今日の私の課題
人間社会の基本は相対的な関係である。
その相対的関係を結びつけているものは何か?
それは愛情という誰も定義できない摩訶不思議なものなのである。
その摩訶不思議な愛情の効果を知ってもらい、そのポイントをつかんで、実践できるようにすることである。
<プログラム>
第1部 相対的関係を結びつける摩訶不思議な愛情
第2部 人間の目的
第3部 愛情の効果!
第4部 愛情の結び方!
■第1部
★摩訶不思議な愛情(1)
遠山玉希
私たちはペアシステムで、人間関係の基本は相対的関係であるということを学びました。
その相対的な関係というものにはあるルールが働いているということも知りました。
その基本ルールをちゃんと守ることが本当の人間関係を築くことが出来ると知りました。
もしあなたが、この相対的関係のルールを守り、よき人間関係を築くことに成功したとしましょう!
例えば恋人同士であったとします。
すると他の人から見たらとても不思議に見えるのです。
すぐに恋人同士であるとわかってしまうのです。
別に恋人ですという看板をかけているわけでもないのに、これは何故でしょうか?
何か赤い糸が見えるのでしょうか?
実は、相対的な関係を結ぶことは見えない何かの糸で結ばれるようなものなのです。
それを雰囲気とかfeelingなどと曖昧な表現をしています。
この見えないつながりこそ、夫婦、親子、恋人では愛情とよび友人関係では友情になるのです。
それでは、この見えないつながりである愛情とか友情などは、どうにかすればみることは出来るのでしょうか?
そもそも、愛情とか友情とかいう見えないつながりはなんなんでしょうか?
人はおかしなものでこの見えない不確かなつながりに命をかけて事件を起こしたりするのです。
(変な話と思いませんか?)
愛情とか友情とかいう見えない実体(物事の本質)を見るためには、前回学んだ法則を適用してみようと思います。
覚えていますか?
ものの考え方の鉄則は、「複雑な問題は単純化して整理する」ということです。
物質を分解していくと分子になります。
で、この分子も分解していくと原子になります。
原子は素粒子という単位まで分解できます。
★摩訶不思議な愛情(2)
分子が結合(相対的関係を結んで)して物質を形成するのですが、このとき分子はやたらに結合するのではなく、ちゃんと相手を選んでくっつくのです。
そうです。目的と方向を分子自体がちゃんと持っているというのです。
その目的と方向を実現する相手を見つけるというのですから不思議です。
これが分子の持つ生命力?と考えてよいでしょう!
ということは複雑に進化した生物の相対的関係(人間でいえば愛情)の目に見えない糸は、目的と方向性ということになります。
存在の発展と新しい自己の創造に必要な相手かどうか?
その方向性は一致しているかどうか?
それを見極める力を生命は持っているといえるでしょう!
これが自然の摂理であり、自然界の自律性ということなのです。(本能的な部分)
そこで高度に脳の進化した人間はどうなのでしょうか?
(といっても遺伝子レベルではチンパンジーと人間は1%しか違わない)
自然万物と人間の異なるのは、そこに自由意志と心が生まれたからであります。
即ち人間の相対的関係(愛情)は、人間の持つ目的と方向性に自由意志と心がプラスされたものであることがわかります。
■第2部
★人間の目的(1)
人間という高度に進化した存在を考えるとき、基本的には人間も生物の一種ですから、まずは生物という次元で考えてみることが必要です。
(例)ライオンのプライド・・意味のない殺し合いはしない。
自然界の目的は、より強い種の保存と生態系の維持。
人間は何故人間同士殺し合い(戦争など)をするのか?それは、
人間=生物の目的(方向性)+自由意志+心の目的 という要素が加わったからです。
そうすると、人間のあらゆる矛盾と多くの現実的な問題は、実は心の問題であるということがわかります。
果たして心はあるのか?このことについて考えてみましょう!
★人間の目的(2)
お母さん今怒っているのよ!
1977年、米国のダラスにあるテキサス大学の神経科のロス博士の所に39歳の女性がやってきました。
彼女は体の左側の麻痺で別の病院に入院していたのです。
CTスキャンしたところ右側の(左脳では)言語中枢に相当するところに梗塞がありました。
この女性は学校の先生でしたので、卒中後1ヶ月して学校に戻りました。
ここで問題が起こりました。
①彼女の声が弱々しくてクラス全体に伝わらないということです。
(もとは彼女は話し方がうまく、ちゃんと子供をしつけできました)
②言葉と動作により感情を表現できないということなのです。
自分の子供たちも母親が怒っているのか、びっくりしているのか、何かに本気なのかわからなくて混乱していました。
そこで、彼女は「私は怒っていますよ」という言葉を自動的にだすようにしたのです。
でも、まったく感情がなかったのです。
泣くことも笑うことも出来ませんでした。
彼女の父親の葬式でも感情を表現できませんでした。
しかし、心の中では非常に悲しく泣きたかったと述べております。
無理に泣けば非常に嘘っぽく、作り事のように聞こえました。
このように脳の機能が損傷を受けて感情が表現できないようになっても、心には感情があるのです。
それを表現できなかったとしたらどうでしょう?そうです。
人間らしさを失ってしまうのです。
このことから、人間の目的は感情の表現という目的(心の目的)を成就することにあったのです。
感情の表現という心の目的は、成人、結婚、人生の成功という一生の喜怒哀楽にあったのです。
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