それで、去年(04年6月)の厚労省の発表によると、日本人が「ガン」になる原因をどのように考えているかがよくわかる。
調査は全国の成人男女2千人を戸別に訪問して実施。1355人(68%)が回答した。11項目をあげて「これがなくなれば日本に発生するガンを何%防げると思うか」と質問した結果、
上記の表の結果にあるように、どうも「ガン」の原因はウイルス・細菌などと考えている人が多いのである。これは”驚き桃の木21世紀”である。反対に米国では、「ガン」の最大原因がタバコと並ぶ偏った食生活になっているのであるから、対照的である。
現代の日本人はそれだけ「美食」になれてしまっているのだろうか?それとも、偏った食生活をしていないと思っている人が多いのだろうか?これだけ、「ガン」の脅威が叫ばれているわりには、一般の人々の「ガン」に対する対策は、重視されていないということがわかる。医療機関や、研究所では「ガン」をどうやってやっつけるかを一生懸命研究しているが、できてしまったものをやっつけるというよりは、むしろ「どうしたらガンにならないか?」を研究した方が良さそうだとは思うのだが、そちらは研究する向きが少ないらしい!
結局重大疾病のほとんどが、ウイルスや細菌などといった外部による原因ではなく、自分自身の自己管理という人間自身の問題になっている。エイズ問題もそうである。血友病患者のように輸血により感染したという場合を除いて、エイズというウイルスも感染の問題は「性交渉」などによるのであるから、これもやはり「自己管理」ということになる。
日本という国は姓にたいしては実におおらかで!というと聞こえはいいが、ルーズで未だにエイズは「コンドームを!」などと叫んでいる。これはまるで「性交渉」を推進しているようなものなのだ。当のアメリカでは、エイズ対策には「コンドーム」ではなくて、「自己抑制教育」こそ有効であるということになっている。