■3代将軍・足利義満の運命式
<3代将軍・足利義満の運命式>
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足利幕府で最も栄華を極めたときがこの3代将軍足利義満の時でした。あらゆる抵抗勢力を巧みに排除し続けながら政権の浮揚を図ってきました。それがやっとこの3代目の時に形が見えるようになってきたのです。
この足利義満の運命式を見ると、決して無骨な武将のような荒々しさはありません。むしろ知的な学者のようなタイプといっていいでしょう!
それに義満には環境が味方をしたのです。もちろん人によってですが、どんなに素晴らしい環境があってもそれを利用できる人と利用する力を持たない人もいます。
義満は営々と築かれてきた環境を自分がそれをうまく取り込んで利用をしたのです。実に頭のいいやり方をしています。まさに知恵を使った宰領を駆使できる人でありました。そこが天皇をもしのぐ力を誇示できるようになった秘密です。
しかし、義満は暗殺されてしまいました。
そこに秘密があります。絶対権力を持ってほしくない勢力がいたということです。誰が実行犯かということは、歴史の秘密です。
しかし、義満が暗殺されなければならない理由があったはずです。尊氏は「君臨すれど統治せず」を政治理想としたと書きました。
歴史が望んだのは、武士政権による自由で搾取されない土地の保証であったはずである。それには武士が貴族化してしまってはいけないはずだ。
義満は太上天皇になり、自分の息子を次期天皇にしようとしたのである。これは歴史の願いと反対ではないかということである。 |