そこで、義持亡き後の将軍を決めるのに、混乱を回避するために考え出されたのが、くじ引きで将軍を決めるということだったのです。これはご神託を得るという方法ですから、有力大名達も表だって反対できません。
こうして誕生したのが、6代将軍足利義教でした。
----足利義持----
■6代将軍足利義教の運命式
<6代将軍足利義教の運命式>
25 14 27
18 38 20
31 24 31
悪魔の将軍といわれた足利義教公
この運命式を見ると、足利義教という人が何をやろうとしていたかが見えてくる。それは、複雑な権力構造になっている足利幕府の中で、将軍といえども絶対権力を維持できず、その為に多くの混乱が生じているという状況をどのように解決すべきかということを考えられるという人なのです。
この足利義教は、神によって選ばれた将軍になる前は、何と僧侶であったのです。それも比叡山延暦寺の天台座主を務めたという位人臣を極めた人であったということです。その人が還俗して将軍になったのですから、この世とあの世をよく知る人物になったということがいえるでしょう!
この足利義教将軍は、一言でいえば目的指向型で謀略型の将軍といえます。坊さんから途中で将軍になったのですから、そう簡単に複雑な幕府機構を自由にできるとは限りません。ましてや、幕府の最大の力というのは軍事力です。これを自由にできるということが権力の基盤になります。
そういう洞察力をしっかりと持つことができたということでしょう!
これは、彼の心霊運や本性がそのような目的型で作戦的なパワーを持っていることを示しています。
この目的型で作戦的なパワーは、同時に社会面にあっては人とのつながりを軸にはしなかったということです。何事かなさんという運勢は目的と作戦性に基づいた成就運ということになります。
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