運命式を見れば、一目瞭然である。自分中心で自分からしか出発できない強い主体性を持っているけれども、本当は自分を中心としてみんなと仲良くしていたいという思いが強いのだ。だから、自分に振り向いて欲しいという単純な動機から出発する。5才くらいだから善悪の価値観もない。
単純な行動が「火をつける」ということになったのだ。
学校に行ってもけんか腰というのは、自分がリーダーでなければならない運勢を社会運に持っているのですから、リーダーでなければ気がすまないのです。その為には何でもやるということになる。それに、みんなの賞賛を浴びて注目を浴びていたいという矛盾する欲求を内包しているから、自分の中にその整合性が上手くとれていないということになる。
それが極端な行動に走らせるということだ。
● 東大その後
東大に入って左翼に走るようになったのも。「犯罪者になってみたかったんだ」という理由だからだが、これも群れたいという心理とそれでも自分が一番という欲求の解決方法だったはずだ。警察に逮捕、挫折していく日々。
「左翼との決別も決心したが、待っていたのは貧困と飢えだった。結婚しても人生の目的を見いだせず、酒とバクチに費やす日々」
これなどは流運を見てみるとよくわかる。
西部邁さんのこの30才頃の流運を見てみよう!
<西部邁さんの30才頃までの流運>
20 16 15 12
15 12 11 16
これらを見てみると、この時期は特に自分の目的が見つからなければ全部が回転しないようになっている。だから、自己を表現する目標がないときは絶望的なのである。運命式がよくてもそれを動かすことができないでいるということなのである。
そこで、左翼から脱却して保守という方向性がしっかりと構築されるようになると自分の目的が見つかることになるから、この時点から運勢が回転するようになる。