だが、この繁栄ぶりに嫉妬した同業者からは迫害され、組合からの追放や引き抜き、不買運動などを行われる。だが、側用人牧野成貞の推薦によって幕府御用達の商人となってからはこうした動きも影を潜めた。後に両替商も開業する。73歳で死去。
◆一人の才能が財をなし、それを相続し発展させる・三井家の例
★三井高利の運命式
24 7 27
10 24 14
20 17 21
<三井高利の流運>
17 18 19 22 11 12 10 13
11 14 15 16 14 17 15 16
この江戸期の文化や平和が庶民の間に定着し始めたときに、三井高利の商いの方法は抜群の才覚を持って実行されたものだ。
政権が安定する草創期では、権力と上手く付き合いその力を利用するものたちが利益を上げていくということになるのだが、平和が定着するようになれば、それはまったく違った方法をとらなくてはならなくなる。
運命式を見ると、この三井高利はとても面白い人といえる。それは時代にマッチングした人ではないかということである。
何故かというと、この運命式は実はとても大きな弱点を持っているのである。ところがこの弱点が利点、長所に変わってしまっているのである。
それは、多くの人がこのことで悩むことが多いのに、この時の三井高利にとってはそれがプラスに転じたということだ。
三井高利はこの民衆の気分というものを敏感にキャッチできる力を持っていたということだ。普通はその大きな力に自分が負けてしまうのだが、三井高利は違っていたということだ。 |