それに、人はあらゆる意味でコミュニティを結ぶことが習性としてあります。
どんなに孤独を愛すると粋がっていても、結局は人はコミュニティーの中で位置を占めていかねば自分を表現するということができないようになっています。そういうコミュニティをつくる生き方は、どうすればいいのかということになるのです。そこでの人のレベルで様々なチャンスが生まれてくるということになります。だから、人のレベルを上げていく人間関係ということが必要なのです。
人気運で掴んだチャンスを運命式全体でそれを加工し、実際に収入になっていくかどうかという選択をしていくことになります。
そこで、社会的な使命を実現するチャンスを掴む人もいますし、収入の道を掴むという人もいます。
いずれにしても人との関係のレベルをどうやってスパイラルのようにあげていくかということが人気運の課題なのです。そして、それが経済運とどのように連関し、仕事運とどのように関係するのかということが出てくるのです。
5)人生の成功を経済運から見たときの具体的な例
◆ 前橋靖さん 原点は、つらい体験
地方から上京した若者に格安の居住空間を提供する「エム・クルー」社長
高校卒業後に入社した印刷会社を2週間で退社。21歳までプロサーファーを目指し、建築現場の日雇い労働者として働きながら、路上暮らしも体験した。30歳を前に、夢を持ちながら不安定な生活を余儀なくされているフリーターや、地方上京者たちに格安の居住空間と、業務請負の仕事を紹介する事業を立ち上げた。
前橋さんは、JR山手線沿線に「レストボックス」と呼ばれる居住空間を22か所展開。1日1400円ほどで提供している。利用者は20代〜30代後半のフリーターのほか、リストラされた中高年層もいる。
どんなに働いても生活保護水準以下の収入しか得られない「ワーキングプア」(働く貧困層)が社会問題になり、正規の職に就けず、定住先がない「さまよえる若者たち」が増えている。「フリーターなど短期雇用で働く若者は、まとまった金額を払えないため、カプセルホテルや漫画喫茶などを転々としている。
彼らに『セーフティーネット』(安全網)と『再起のチャンス』を提供できたら」と、前橋さんは話す。レストボックス居住第1号となった九州出身の男性(19)は、上京後、2、3社で働いたものの長続きせず、前橋さんのもとを訪れた。彼はその後、半年で100万円をため、都内でカフェを立ち上げた。
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