●まとめ
喜多容子さんは、バーテンダーとして修行する中に、乳ガン撲滅運動という大きな目的を見つけました。それが励みになり、新しい価値観が自分の中にも信念のように芽生えました。そして、何よりも喜多容子さんの人気運は友達に情熱的になれるということです。それが喜多容子さんの魅力になっています。
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◆ 柳舘由香さん 話題になる本作ります
出版プロデューサー
本を出したい著者と、いい企画を求める出版社。両者の出会いの場を提供するのがNPO法人「企画のたまご屋さん」だ。ここで出版プロデューサーとして活躍する柳舘由香さんは、日々様々な企画を実現させ、世に送り出す仕事に手応えを感じている。
「企画のたまご屋さん」は設立から3年目、20人の出版プロデューサーを抱える。本を出したい人は、まず自分が温めている企画概要をたまご屋さんのサイトに送る。それが出版プロデューサーの目にとまると、ブラッシュアップされ、登録する約1000の出版社(編集者)にメーリングリストで一斉に送信される。出版社から声がかかれば、本の実現に向けて動きだす仕組みだ。出版社へ送られる企画は年間約200本。これまでに144本の企画の卵が、実際に「ふ化」した。
柳舘さんは、28歳でライターを目指して一般企業から転身。雑誌系のライタースクールに通いながら文章の書き方を学んだ。講師だった出版プロデューサーの呼びかけで、2001年に出版された「マグル式 ハリー・ポッター 魔法の読み解き方」(日本文芸社)にプロデューサー兼ライターとして参加。ここで学んだ本作りを基礎に、プロデューサーとして歩み始めた。
本の中身、構成、タイトル、予算はもちろん、出版社やデザイナー、ライターの組み合わせを考えることも大事な役目だ。マスコミ向けのリリースを書いたり、著者の原稿もリライトする「何でも屋」。プロデューサーの醍醐味(だいごみ)は「自分が実際に書かなくても、色々な人の色々な企画に出合え、それを扱えること」という。
ハリー・ポッターのシリーズを含め、これまで出版化に携わった本は20冊ほど。最近の傾向としては、実用系やビジネス系などが企画として通りやすく、「ある特定の分野に精通したスペシャリストを発掘することが求められている」とか。ただ、企画が通ってから出版にこぎつけるまで、長いものだと2年近くかかる。