誰でも知っていることは、鎌倉幕府から室町幕府へと移り、室町幕府が統治能力を失って戦国時代が出現し、安土桃山時代を経て江戸時代となり、明治、大正、昭和、そして平成の現代へと進んできたのです。その間、幾多の戦争がありました。日清、日露、第一次世界大戦、第二次世界大戦が終わり、日本は戦後60年を越えました。
日本の政治は面白いことに、いつも世襲権威を尊敬しながら、実質的にはより人民の側に立った政治家が政権を担ってきたということになります。そういう大きな流れをつくったのが、本格的な武士政権の誕生による鎌倉幕府なのだと思います。
それまでの貴族による政治から一線を画して鎌倉に政治の中心をおくことによって、新しいもっと人民に近い政治を行おうとしたことに始まると考えていいと思います。
それが、源頼朝という人の鎌倉幕府を立てた理想から始まると考えていいでしょう!
■日本の政権交代のダイアグラム
@鎌倉幕府・・・源頼朝→頼家→実朝
北条執権15代(正確には守時まで16代)
A室町幕府・・・15代(戦国時代)
B徳川幕府・・・織田信長→豊臣秀吉→秀頼
徳川幕府15代
日本の近代化時代・・・@明治→A大正→B昭和(戦前まで)
@第2次大戦後の55年体制・・・片山内閣→芦田内閣→吉田内閣
自民党15代
A2大政党時代・・・細川内閣→羽田内閣→村山内閣
(新)自民党15代?(現・安倍内閣は4代目)
B?????
このダイアグラムの中から、面白いパラダイムを発見できることになります。
どういうことかといいますと、数字の@ A B と振った時代的背景をみていきますと、面白いことが見えてきます。
まるで鎌倉幕府というよりは、源頼朝の怨念? 執念が常に時代に影を落とし、そのパワーは時代が新しいイノベーションを模索しているかのようで、実は旧き鎌倉の理想をみるように思えてならないのです。
ということは、鎌倉政権以前の貴族政治が矛盾に満ちたもので、日本人の心の中に影を落としているかということを考えざるを得ないのです。権力闘争による政権の不安定さが、