●七五三
3才の男女の子供、5才の男の子、
7才の女の子の成長を祝って、
晴れ着を着せて氏神様のお祓いを
受ける行事です。昔は正月や誕生日など
吉日におかれたのですが、江戸時代に
徳川綱吉の徳松君の祝いを11月15日に
行ったことから、この日に一般でも七五三の
儀式を行うようになりました。
この儀式は、武家では男女とも3才になるとおかっぱ髪から「髪置きの祝い」を行い、7才になった女の子には初めて帯を着ける「帯解」を行ったことが七五三の原型と考えられています。
それよりも、死亡率が高かった昔は、7才まで無事に生きてきた感謝のお祝いを氏神に見せてお祝いする意味合いが強かったのではないかと思います。
●十三参り
十三参りというのは江戸時代にさかんに行われた行事で、13才になった子供を連れて旧暦の3月13日前後に、虚空増菩薩を安置しているお寺に行って親子でお参りする行事なのです。
これは子供に、虚空増菩薩のように計り知れない知恵と福徳をもらうためです。
また、13才という年齢は男の子であれば「半元服祝い」の意味もありましたし、女の子は初潮と重なる頃なので女性としての着物を着せてお参りをしたといいます。女の子は厄年にも重なるので厄落としの意味もあったようです。
それにしても、昔の人の知恵には今でもまなぶことが多いように思います。
●元服の祝い(今でいう成人式)
元服の儀式は古くからあり、682年には儀式
として制定されていました。元服の「元」は首を
表し、「服」は着用の意味があります。子供から
大人への通過儀礼としてこの儀式が行われていました。
中世以降の武家社会では、男子は15才くらいになると
元服の儀式を行い、童名から大人の名前に命名して
もらい、烏帽子という冠を被ることになりました。
この儀式では、烏帽子親という人がいて、
この烏帽子親から一字をいただいてそれまでの