大切なことは、眠るというのは質の問題なのです。
深く眠ることができれば翌朝スッキリと目覚めることができます。では、どうしたら深く眠ることができるのでしょうか?
答えは、寝つきにあります。眠るというのは、実は脳を眠らせることですから、寝る前の1時間くらい前から脳を刺激しないような準備をしなければなりません。ですから、テレビやパソコンなどはやらないで、酒やタバコも控えて、照明は暗くして、できる限り脳をリラックスしてあげるようなすればいいわけです。
寝つきの準備をすることは、明日への元気の素だと思ってください。
●枕は安眠の道具ですか?
「枕を高くして眠る」というのは、安心して眠るという意味ですが、実際は高枕では安眠の妨げになってしまいます。
枕の歴史は、
明治から昭和初期にかけて円筒形の布にそば殻やもみ殻、小豆などを入れ、両端を縫い合わせた「くくりまくら」が主流でした。江戸時代になるとさまざまな髪型を守るために、(頭飾りをつけたまま眠るための道具)小さな木箱の上に「くくりまくら」を乗せた「箱まくら」が使われるようになりました。いずれのまくらも頭にするというよりは、首にする物でした。あまり寝心地のいいものでは無かったようです。
現代では、枕が高いと首が曲がって「不自然な姿勢」になります。どういうことかというと、のどが圧迫されて呼吸がしづらくなります。すると口呼吸になって、雑菌やウイルスが入りやすくなり、これは免疫力が低下してしまいます。
ということで、枕の高さの調節というのは「眠るということ」には重要問題なのです。
一番いいのは、枕なしで眠る習慣をつけることです。これは、鼻と気道が一直線になって、呼吸が最もスムーズになるのです。長い間の癖もありますから、自分の安眠できる高さを研究してみてください。 |