◆ 幸福感を実感
★幸福とは何か?私たちは今幸福ですか?こんな疑問をぶつけてみると、どんな答えが返ってくるでしょうか?人それぞれ想い出や胸に秘めた出来事やらいろいろとあるでしょうが、突き詰めると「幸福だったかなあとか」「幸福だよね」「幸福に違いない」等と、様々な答えが予想されます。
別の視点からは、満足しているかどうかという問いかけもあります。
イギリスの動物行動学者.デズモンド・モリスは、次のようにいっています。
「満足感というのは人生がうまくいっているときの気分であり、幸せというのは人生が突然好転したときに体験する感情」ということです。ということは、幸福感というのはすぐに幸福になれるけれども、それは長続きはしないということにもなります。
ということは、一生の中で常に何かに目標を持って努力し、それを達成してきている人は、それだけたくさんの幸福感を持っているということがいえます。秘密は、実現できる目標を設定することです。そういう小さな目標を一つずつ作ることです。先ずは一つでいいのです。
例えば、マイホームを手に入れたとしましょう!そこまで、一生懸命に努力して、倹約し様々に試行錯誤してマイホームを建てました。しかし、そこに住み続けていると幸福感は薄れて、それはだんだん満足感に変わっていきます。
夫婦も長い間生活していると、だんだん満足感から安定感に変わります。幸福感というのは一時の感情の高揚です。それをどうやって持続するかという努力がそれから問われるということになるのです。
年をとってくると、皆さんが一度は経験することが「ぎっくり腰」です。これになると、歩くことさえままならず、はいはいしながらトイレに行かなければならないのです。人間が二足歩行できるようになったことがどんなに素晴らしいことかということを、あらためて実感させられます。
ぎっくり腰が治ったときの喜びは、本当に感謝の幸福感でいっぱいです。
それもしばらくすると、歩くことが当たり前になり、次は山登りでもと次の目標が出てきます。
夫婦が長く続くポイントというのはあります。
「幸福感の積み重ねが満足感や安定感」につながるわけですから、生活というものは、そういう小さくてもいいから夫婦で共同作業する目的を持ってそれらを一つずつクリアーしていくことがポイントになりそうです。趣味や、共同事業もいいかもしれません。★