●ピタゴラスは菜食主義だった
実はベジタリアンの系譜をたどっていくと、古代ギリシアのあの有名なピタゴラスにまでさかのぼることになるのです。ピタゴラスという人は、有名なピタゴラスの定理を発見した人ですが、彼には別の顔があってピタゴラス教団のようなものを作っていて300人ぐらいの弟子がいたそうです。そのピタゴラスさんは実は「輪廻転生」を信じていたそうです。そこで、もし生まれ変わって狼にでもなって肉を摂るために肉親や友人知人を食べることになってはいけないと、野菜を中心に食べていたそうです。弟子達に幾何学や天文学、音楽などを教えながらピタゴラスが食べていた物は、特にレタスだそうです。レタスは、脳神経の働きを正常に保つマグネシウムやリンなどのミネラルがバランスよく含まれていて、昔から脳にきく野菜として知られていたのです。そのピタゴラスが「ピタゴラスの定理」を発見したときは喜びのあまり、牛百頭を神に捧げたそうです。菜食主義で殺生を禁じていたピタゴラスが牛百頭です。ご安心下さい。この牛は全部小麦とは緻密で作られたケーキであったのです。このピタゴラスは、100才まで生きました。
●プラトンは豚の餌を食べていた
プラトンは80年という人生でただの一度も肉や魚を口にせず過ごした人といわれています。そのプラトンはガチガチの禁欲主義かというと、実はプラトニックラブという言葉が残っているように、恋愛とは少し違う理想的な愛を説いて、ディオンという美少年を愛したといわれています。そのプラトンが理想の食事としたのは、「国家論」の中で大麦粉を捏ねた菓子や小麦粉で焼いたパンを主食とし、おかずは塩やオリーブ、チーズ、野の花や野菜を似たもの、デザートとしてイチジクやエンドウ、空豆を食べるといいということだそうです。この食事を聞いた人は、「豚の餌とどこが違うのです?」ときいたといいます。何しろ当時のギリシアは肉食中心で、デザートに甘いケーキを食べ放題という贅沢三昧だったそうです。どこかアメリカに似ているような気がします。
そのプラトンが推薦する飲み物があります。蜂蜜や甘いワインを水で割った飲み物だそうです。彼は「魂が荒らされたら甘いあじを摂ると良い」といっています。これはやはり理にかなっていますよね!
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