●田舎の食事を愛したルソー
ルソーは次のようにいっている。「田舎風の食事ほど価値のあるものを私は知らない。卵、サラダ、チーズ、その他の乳製品、ブラウンブレッド、適当なワインがあれば、私の機嫌は良くなる」 そのルソーはこうもいっている「肉食動物は獲物を奪い合って争いを起こすが、菜食動物は平和に暮らしている。だから人間も菜食をして、より自然に近い状態で暮らすべき。そもそも、人間の歯や胃腸の形は肉食には向いていない」 またルソーは子供については、「菜食すべし」といっている。子供は肉食すると残酷で凶暴な性格になるからだというのです。ルソーは今でいう食育論の先駆者だったのです。
そのルソーは、田舎に住んで自然回帰の生活を心がけたそうですよ。
●ワインを片手に純粋理性批判・カント
ワインは誰でも体にいいと思っている。ワインはもちろんお酒なのだが、単に飲むためのお酒というよりは、食事と一緒に摂るという意識が強い。アルコールがストレスの解消になり、何といってもポリフェノールが抗酸化作用が強く、血液をさらさらにしてくれるそうだ。カントによればワインは「精神を饒舌にしてくれる」ということらしい。さすが純粋理性批判。そこで、ワインで酩酊状態になっても「門のアルコール摂取による反自然な状態」で「重荷を忘れさせてくれる」効果があるということだ。カントは誰も知っているように規則正しい生活を送った人で、起床は朝5時、ベッドにはいるのは午後10時、睡眠時間は7時間。散歩する時間も決まっていて、近所の人は時計代わりにカントをしていたそうだ。そのカントさんは昼食を大切にしていたという。そうだろうと思う。何せ一日一回の食事だからだ。その食事は快食で大体5〜6人の人と一緒に食べる。カント先生はお堅い人かと思いきやなかなかホスト役がうまくて、いろいろと出席者の好みや特徴を前もって調べて、メニューまで考えたというらしい。
●「神は死んだ」と叫び、最後は肉食を愛したニーチェ
ニーチェという人は病気の問屋みたいな人で、眼病、頭痛、不眠、胃拡張、持病といった具合に、全くとんでもないやっかいな病子をいくつも持っていた。だから、最後は食べ物だと叫んで、菜食主義になったのです。前はというと、徹底した肉食主義者です。要するに肉だけを食べるような極端な生活をしていたから、菜食主義に切りかえたのだろうということです。これも徹底していてというか極端なので、外食の時は特別の菜食料理を創らせていたというから恐れ入谷の鬼子母神というわけです。それにプラスして、イチジク、 |