●平安のキャリアーウーマン(清少納言)は菜食主義者であった
平安時代に長生きをしたキャリアーウーマンがいました。その名は清少納言です。枕草子を書いたことで有名ですが、大体30才くらいが平均寿命の時代にその倍生きたわけですから長生きなのです。しかも、この清少納言さんは、キャリアー官僚の道を邁進するために、夫に離縁状をたたきつけて出てきたという凄い女性なのです。
さぞかし血湧き肉躍る生き方に、精力のでる肉食かと思いきや、宮廷で一汁一菜の他に副食物を2〜3品くらいは摂っていたということなのです。何を摂っていたというかというと、クルミ、いちご、ヨモギ、葛、ナズナ、レンコン、キク、スミレ、小豆などをしっかりと摂っていたらしいのです。
やっぱり頭の良くなる食べ物を摂っていたのですね!クルミは不飽和脂肪酸が70%を占め、血液さらさらになりますし、レシチンも多く含まれていて脳の活性化に役立っています。小豆はビタミンB1、B2が豊富で、体内の毒素を排出してくれますし、美容にはいいのです。当時は赤は幸運を呼ぶ色として好まれ、赤がゆや小豆ご飯などは正月以外にも時々食べる風習があったようです。美容といえば髪の毛です。何といっても美の象徴ですから、その手入れも大変なものです。
「かしら洗ひ、化粧してかうばしうみたる衣など着たる ことに見る人なきとろにても 心のうちは なほいとをかし」と枕草子でいっております。
ということで、宮廷の女性達は海藻、ゴマ、大豆、クルミなどを健康食としてとっていたということでございます。
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