2の膳…蒸しアワビや魚の切り身 海藻 かぶの汁
3の膳…焼き鳥 シイタケの煮物 唐菓子 くだもの
◆貴族の食事スタイル
貴族は食べることを「卑しいこと」と考えていたので、食事はその調理と豪華な調度品を競う場でもあった。
ですから、食事はほんの少し箸をつけるだけというものでした。
貴族は肉体労働をしなかったので、お腹が減るということもなく、形だけの食習慣だけでした。
台盤…漆塗りの食卓
高坏(たかつき)…ご飯を盛った
お椀…汁物を入れる
懸盤(かけばん)…お膳の一種
折敷(おしき)…お膳の一種
銀や青銅の皿
匙(きじ)…スプーンのようなもの
箸
◆貴族が住んだ家
支配者である貴族は、高床式の寝殿造りという家に住んでいました。
この建物は、主人の住む寝殿を中心に北の対、東の対、西の対が廊下でつながれていました。庭には池があり、船遊びができるようになっています。
部屋の中は板の間で仕切りがないので屏風や几帳で区切られています。
板の間ということは、夏は涼しく冬は寒くて大変であったと思います。
広さは120平方メートル四方で、築地塀で囲まれており、総門がありました。この総門によってその家の格式がわかったといわれています。
寝殿造りの寝殿の意味は、寝室という意味ではなくて、主人が住み来客を迎えるという屋敷の正殿を意味しています。
○貴族は風呂に入る習慣がありませんでした。そのために、体の臭いを隠すために、着物に香をたきつけたり、部屋に香を放っていました。