■庶民の暮らし
◆庶民の食事スタイル
庶民は朝早くから夜遅くまで働いていたので、大変お腹がすきます。そこで食事も1日2度の食事では足りませんから、朝と夕の食事のほかにその間にご飯を食べる1日3度の食事の習慣ができました。
主食…粟や稗、麦
副食…しるがゆ(いもがゆ)
肉類…牛、馬、鹿、猪、鴨、雉、鶏
魚介類…鮎、鰹、マグロ、ウナギ、アワビ、シジミ
海藻類…ワカメ、昆布、青海苔
野菜類…青菜、大根、茄子、芋、瓜、蓮、筍
果物…梅、桃、柿、梨
加工品…索餅、ところてん、干し魚
酒類…雑穀種、糟湯酒、甘酒
◆庶民の住んだ家
竪穴式の家に住みました。武士の住宅は、はじめは周りを柵で囲んだり簡素なものでしたが、次第に堀を巡らしたり、物見用の大きな木を植えたり堅固なものになっていきました。
都の庶民の家は、棟割り長屋をもっと簡単なものにした板屋、小屋と呼ばれるものです。間口が5.4メートル、奥行きが3.6メートルというものです。
農民は掘っ立て小屋のようなもので、窓も床もなく、部屋は一日中明かりがなく湿っており、寝るときは土間にわらやむしろを引いて寝たのです。
だから簡単に他の地方に逃げ出せたのです。
○庶民は、行水をして体を洗っていました。
◆町家はどんな風だったか?
鎌倉・室町時代になると、
京都では、町家は間口3.6メートル、奥行きも3.6メートルくらいが平均であった。土間と板張りの店になっていて、土間の奥には調理用具がおかれてあった。裏は生活空間で畑もあり、共同のトイレもあり、井戸もあり、住居になっていた。 |