●鰯をかじって書いた「源氏物語」の作者紫式部
鰯というのは、漢字で見るように魚偏に弱いとかく。傷みやすい魚で、別名をヨワシというそうだ。江戸時代は、人を頑健にして長生きさせると紹介されて大いに庶民に親しまれた魚だ。その鰯は、DHAが豊富で脳の伝達物質をスムーズにして頭の働きを良くするというのです。また鰯には、記憶をよくするという核酸という成分も含まれているので、頭にはいい魚なのです。その鰯を紫式部は愛したのです。でも貴族は庶民の食べ物をおおっぴらには食べられませんでしたから、夫の藤原宣孝が出かけたすきにこっそりと食べていたのです。でも、臭いが強烈ですからすぐにばれてしまいます。夫に怒られた紫式部は、次のように反論したといわれています。「日の本に はやらせ給ふ いわしみず まいらぬ人は あらじとぞ思う」(日本人で八幡様にお参りしない人はいません。同じように鰯を食べない人もいませんよだ。)ということなのです。
和歌で夫の嫌みに答えるなどというのは、やっぱり鰯の効果が出たのでしょうか!
●味噌汁飲んで恋をして!和泉式部
平安時代きっての女流歌人で浮気女といえば、和泉式部です。彼女は正式な結婚を2回ほどしていますが、和泉式部のいくところイケメン殿方がごろごろ、いろいろな恋をしたようです。道ならぬ恋、わけありの恋、気晴らしの恋、身分違いの恋、友情みたいな恋、などなど色々というわけです。時の権力者藤原道長に「浮かれ女」と揶揄されたほどです。そんな元気印の和泉式部ですが、彼女の元気の素は何と、「みそつゆ」味噌汁だったのです。愛する人に「花にあえば みぞつゆばかり惜しからぬ あかで春にも かはりにしかは」と詠んで「みそつゆ」をプレゼントしているのである。
味噌汁はスーパー発酵食品で、畑の肉といわれる大豆を原料とし、生命維持に必要な必須アミノ酸が全て含まれていて、タンパク質とビタミンも豊富で、特にみそに含まれるレシチンは脳内の神経伝達を促進させることができるのです。
味噌汁は頭だけではなく美容にもいいのです。みそに含まれるリノール酸は、メラニン色素の生成を抑える働きがあるのです。それに大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをするので、女性には骨粗鬆症の帽子にも役立つのです。
和泉式部は、どうも鰯も好きだったようです。鰯と味噌汁は、どうも日本人の美と健康、それに頭の良さにはなくてはならないもののようです。
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