★ここで、上杉鷹山のすごさを書いておきますと、財政破綻をしてしまっている米沢藩を6,000人の社員の首を切らずに、借金20万両を返してしまったということです。
ここで、20万両という借財は、江戸時代の1両というのは、現代のお金にするといくら位の価値があるかということになります。
※江戸時代の貨幣価値
日本銀行金融研究所貨幣博物館の資料では「当時と今の米の値段を比較すると、1両=約4万円、大工の手間賃では1両=30〜40万円、お蕎麦(そば)の代金では1両=12〜13万円」という試算を紹介しています。
そこで、1両を13万円とした場合は、20万両という借財は、26,000×100万円ですから、約260億円ということになります。
6,000人の社員を抱えながら260億円の借金を返すというのはいったいどうしたらいいのでしょうか?
※米澤領(藩)の家臣数は6千名余ですから家族も合わせた士族数は約3万人でしょう。これに対しての米澤領の人口が12〜13万人なので、おおよそ23%〜25%が武士階級であったと考えます。
◆人口1人あたりの借財は、2,000万円ということになります。現代では、日本国民1人あたりの借金は683万円ですから、この2,000万円の借金が以下にひどいものかがおわかりと思います。
■上杉鷹山公とその家臣の運命式
まず、時系列に上杉鷹山公の名前の変遷をたどり、鑑定してみたいと思います。
|