その証拠に武田家には悪いのですが、関東の名家であった武田家は信玄公がどんなに優れていて能力が高くても、結局は武田の家は滅んでしまっているのです。その遠因は信玄公自らがつくってしまっているのです。
やってはいけない謀略で諏訪一族を滅ぼし、その姫を妾にしてしまうということは、しかもその子供をして領国支配の道具にしてきたというのは、果たして天が感動したでしょうか?
★武田家と上杉家を対比してみると、家系存続の秘密が見えるような気がします。実は命名や改名はそういう天運や先祖に支配されているのかもしれません。
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●小林虎三郎 〜 人作りは国作り
「米百俵の精神」(国際派日本人養成講座より転載)
明治初期、厳しい窮乏の中にあった長岡藩に、救援のための米百俵が届けられました。米百俵は、当座をしのぐために使ったのでは数日でなくなってしまいます。
しかし、当時の指導者は、百俵を将来の千俵、万俵として活かすため、明日の人づくりのための学校設立資金に使いました。その結果、設立された国漢学校は、後に多くの人材を育て上げることとなったのです。今の痛みに耐えて明日を良くしようという「米百俵の精神」こそ、今日の我々に必要ではないでしょうか。
■長岡藩
「米百俵」の事績を残したのは、明治初年、戊申(ぼしん)戦争で旧幕府側として新政府軍と戦って敗れた長岡藩(現在の新潟県長岡市一帯)で、大参事として敗戦後の再建を任された小林虎三郎である。
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