それに、アイデア型、工夫型の仕事運をしていますから、阪神大震災の時の想いもあって、それが支援活動への力となっていったのではないかと思います。
発想を持ったときに、家族へも知らせないで行動をしたのは、衛藤典雄さんらしい気配りということがいえます。
■モンテ・佐藤トレーナーボランティアでマッサージ
避難者をマッサージする佐藤さん(右、山形市落合の市総合スポーツセンターで) サッカーJ1・モンテディオ山形のトレーナー・佐藤司さん(38)が、東日本巨大地震の避難者が身を寄せる山形市落合の市総合スポーツセンターで、無料のマッサージサービスを行っている。地震発生から2週間。疲れのたまった人たちの心身を癒やしている。
佐藤さんは、モンテディオに来て6季目。以前は、マッサージの全国チェーン会社に所属していた。シドニー、アテネ五輪の柔道日本代表に帯同して、井上康生選手らの体調管理にも携わったすご腕だ。
佐藤さんは今回の地震発生後、阪神大震災のときの体験を思い出した。避難所でマッサージを行うという大阪支社の先輩のために、東京からベッドやタオルなどの機材を車で運んだ。
「今度は自分がやる番だ」
地震の影響でチームが活動を休止している間だけでも、避難者のためにマッサージをしたいと思った。
了解を得るために、中井川茂敏ゼネラルマネジャー(GM)に相談すると、「何かやらなくてはと思っていた。体のケアを求めている方に、精神的にも肉体的にも楽になってもらおう」と、快く了承してくれた。佐藤さんは20日、自宅からマッサージ用のふかふかのベッドを市総合スポーツセンターに持ち込んだ。
若者からお年寄りまで、佐藤さんのマッサージは連日好評だ。