◆徳川幕府
★創業者・徳川家康
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実は徳川家康という人は、松平元康という名前が元服名であったのですが、今川との縁を絶ちきって新しく出発するために、姓を徳川にあらため、名を家康としたのです。
ここで、この徳川家康という人の運命式を見ますと、全然創業者型の運命式ではないのです。ここにポイントがあります。
とにかく創業者というのは、行き詰まった現状を切り開くことのできる主体性と強力な運勢を持っていなければならないのですが、この徳川家康という名前では、そんな強い主体性と運勢はどうも見えてきません。
それでは何故彼が創業者として、徳川幕府を創世して天下をとることができたのでしょうか?
ここに創業者の秘密があります。創業者というのは時代の要請に応えなければなりません。要するに時代にあった運命式を持っているかということなのです。
この家康の時代はどうであったかというと、下克上の乱世です。
彼がこの乱世で生き残れたのは、ちょうどマラソンランナーが一番手の裏に隠れてしっかりと二番手として貼り付いていて、ゴールが見えた最後の段階で一挙に一番を追い抜いてゴールを独り占めにするという戦略です。
そういう生き方を家康は結果的にしてきたということです。