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X兄弟の一致(夫婦が修養の生活に天地の理法、愛の基準をたてたならば、次は兄弟の
一致が必要となります)
@真の息子の資格→親の愛の相続の証明
兄弟が一致するには、その兄弟間で中心になる人物が必要となります。
即ち、長者の資格を得た者が兄弟をまとめる中心的な人物となります。
それでは、どのようにすれば長者の資格:真の息子の資格を持つことができるのでしょ
うか。それは生まれた順序で長者が決まるのでしょうか。必ずしもそうではありません。
それには次のようなルールが存在することがわかります。
(a)母の推薦と父の承認を得ること→これで長者の権利が成立します。
何故母の推薦と、父の承認が必要かと申しますと、夫婦の立てた愛の基準、伝統をいっ
たい誰が相続したかということです。この基準、内容が受け継がれなければ、再び息子の
代で無明に陥ってしまうからです。
母を通して結ばれる親子の愛は、そのまま相続の儀式となるのです。母の眼から見て、
誰が最も愛と真理の基準を相続した真の息子がということです。これが長者の権利です。これは、長者として真の息子になったというのではなく、その資格と権利を持っていますよ、ということだけですから、すぐにこの資格と権利を行使してよいわけではありません。
(b)真の息子=長者の資格を承認してもらった者は、その証明をしなければならない。
*人格の証明
兄弟及び社会における人間関係の中において、父母より相続した内容をもって、正しい
原理の実践と、愛情ある人間関係を結び、兄弟の中より又は社会において、リーダー的、
長者的な存在と位置を占めなければならないのです。3人以上がその人格を認めなければなりません。(牧師、僧侶、教師など説教者・思想家)
*同志の拡大とグループ化
自分の持つ考え、思想、目的を同じくする人々と交流し、又は自分の兄弟をしっかりと
まとめ、その影響力を氏族、社会、国家へと拡大できる力を持つことが必要なのです。そ
のような社会運動による実績をつくらなければなりません。(社会運動、政治運動)
*事業の推進
自分の持つ知識、能力、人間基盤、持てるあらゆる力を駆使して、宇宙、森羅万象、万
物世界を扱う事業を行い、経済的な力を身につけなければなりません。(経済活動)
以上3つの証明がなされて、真の息子=長者の権利を自分のものにすることができるのです。
ようするに実力なき者は長者の権利の資格があっても、それを自分のものにできず、他の兄弟にその資格は移るようになるのです。
A兄弟の一致
兄弟が完全に一致する為には、親の愛の相続が終わった長者が中心となって、各兄弟の願いに答えてやることです。兄弟間の競争から出てくる、親に対する様々な愛情の副産物
を、長者の権利を相続した者がこれを解決することです。
(長者とは必ずしも第一子の長男ということではなくて、家庭や一族の中心になる者
である・・・普通は長男がこれに当たる)
このようにして長者の権利を立てた者を父母の代理として、兄弟が一致するとき、
歴史的、家系的あらゆる因縁を整理し、新しい血統圏として出発できるのです。
したがって長者の権利を立てて真の息子となり、父母の代理となった者は、一族の宗教、
政治、経済の宗家になることと思います。またこの新しい血統の中から、次世代を担う
リーダー、悪魔に打ち勝つ霊的指導者、一族の解放者が現れることと思います。
※実際の家系図では、兄弟の一致という段階に入ることはほとんどなく、親子の相続段階
までになることがほとんどです。 |