家族の問題を、家系図を解く中でその解決方法がわかるー家族と先祖の歴史・家系史ー仏教概説

神仏の子としての位置を失って悪魔の子となったのですから、失ったものを取り返して
いかねばなりません。そして、それには3つの程度があるというのです。たとえば、草野
球をしていてガラスを割ってしまった場合、「謝っただけで許される」というように、小さな
内容でいいという場合と、「もとのようにガラスをはめて下さい」というように同じ内容
でなければいけないという場合と、「ガラスを割って迷惑を掛けたのだから、ガラス
をはめてもらっただけでも、謝っただけでも駄目です。その他に、何かプラスするものが
必要である」
というように大きい内容でないと許されない場合です。神仏は小さい内容で良いと
顕われていますが、小さい内容をしないとだんだんと大きな内容になっていってしまう
のです。
聖書の中には、アダムーエバの物語やアベルーカインの物語が書いてありますが、
家庭の中に悪魔が入ることによって殺人が行われ、家庭が目茶苦茶になったとあります。

結局、私達はどういう内容を失ったかを考えてみますと、私自身が真理に背くことに
よって仏陀になれなかったということです。愛の問題において、悪魔にやられたのが人間
なのです。悪魔の愛が強いか、神仏の愛が強いかということが問題なのですが、悪魔の
愛の誘惑に人間が負けて無明と煩悩に陥ったのです。ですから必ず愛の問題が起こる
のだということです。そして、その愛の問題は家庭の中で起こります。「あんなやつは愛したくない、死んでしまえばいいんだ。」というような問題が起こって家庭が崩壊しバラバラ
になるのです。結局私が家庭を中心として、社会や世界において神仏の愛を表す生活を
しなければいけないのです。だから真理の条件を立てて真理を学んでゆきますと、必ず
私を憎むものが出て来るし、私自身が憎みたくなる人が必ず目の前に出て来るのです。
それは何故かというと、先祖が皆そうだったからなのです。そして、どんなに素晴らしい
人であっても女性問題・男性問題で必ず駄目になってしまうのです。そして、神仏を中心
として愛と真理に目覚めるて、人格者とならなければいけないのに、偏屈な者になってしまったりするのです。それは、何故がというと愛の試練に負けてしまうからです。この愛の試練を克服しない限り駄目なのです。
修養とは一体何でしょうか。滝に打たれたり難行苦行をすることでしょうか。お釈迦様
は6年で断念したのです。何故でしょうか。修養によって救われないということを悟られ
たからなのです。現実の生活の中で本当に人を愛する生活をすることによってのみ仏陀
になれるのです。
善い行いを具体的に表す生活によって、私のうちから悪魔を撃退してゆくことができ、
来るべき時には弥勒仏がやって来て、悪魔の血統から神仏の血統へと転換して下さるの
です。その時が終末であり、末法なのです。
（弥勒仏は比喩として、５６億７千万年後にやって来る）
家庭内の生活において、真理の基準を立てると同時に、愛の世界を勝利して永遠の
生活を迎えることができるのです。神仏の願いにかなった生活をすること、あらゆる仕事
も修養の生活と思い、頑張ることができます。これこそ、在家修養の生活なのです。
釈尊の説かれた真理と何故この世は違うのか、何故不幸は起こるのか、聖腎達の考え
を聞いてみましょう。